テレビの画面に黒い縦線が……面倒なのでそのまま使っているけど、問題はある?【専門家が解説】

2025年5月11日(日)21時25分 All About

テレビの画面に線が入ってしまった場合、そのまま使い続けても大丈夫なのでしょうか。「All About」ガイドで、家電のスペシャリストの安蔵靖志が解説します。

なんらかの原因で、テレビの画面に黒い縦線が入ってしまうことがあります。視聴に大きな影響がなければそのままつい使ってしまいそうですが、何か問題はあるのでしょうか。
「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。
(今回の質問)
テレビの画面に黒い縦線が入ってしまいました。面倒なのでそのまま使っているのですが、何か問題はありますか?
(回答)
パネルの一部が故障している可能性があるので、修理もしくは買い替えを検討しましょう。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

故障の可能性があります

テレビの画面に黒い縦線が入ってしまうと、テレビ番組などを気持ち良く視聴できなくなってしまうので大きな問題です。そのまま放置して使用すると、さまざまな影響を及ぼす可能性があります。
そもそも、テレビ画面に黒い縦線が現れる原因は主に以下の通りです。

外部ケーブルの劣化や接触不良

レコーダーなどの外部機器とHDMIケーブルなどで接続している場合、ケーブルの劣化や接触不良によって映像信号の伝達に問題が生じ、縦線や横線が表示されることがあります。

内部回路の不具合

テレビ内部の電子回路や基板が故障している場合、正しく映像信号が処理されず、その結果として縦線が表示されることがあります。

液晶パネルの不具合

液晶パネルの液晶素子に問題が生じている場合、黒い縦線が現れることがあります。特に、液晶パネルが衝撃を受けたり、圧力がかかったりした場合に見られます。
黒い縦線が入ったテレビをそのまま使用することはあまりおすすめしません。初期の不具合がそのまま放置されることで問題が悪化し、最終的には画面全体が見えなくなる事態に陥ることがあります。特に液晶パネルの不具合が進行すると、修理がより高額になってしまうこともあるのです。

修理と買い替え、どちらがおすすめ?

メーカーや家電量販店が提供する保証期間内の場合、無償で修理してもらえる可能性があります。しかし保証期間外の場合は修理もしくは買い替え、そのまま使用するかの選択肢から選ぶ必要があります。
画面に縦線が入ってしまった場合、まずは修理の見積もりを取りましょう。修理費用がテレビの購入価格の30%を超える場合、新規購入を検討する方が経済的に合理的です。特に古いモデルであれば、交換部品が入手できない場合もあるため、修理が難しいことがあります。
また、テレビの使用年数が長い場合、故障や劣化がほかにも進んでいる可能性が高く、新たな不具合が今後発生するリスクがあります。5年以上使用している場合も、より新しいモデルへの買い替えを考える方がよいでしょう。
テレビ画面に黒い縦線が入った場合、そのまま使用することはおすすめしません。放置すると故障が進行し、修理が高額になる場合もあります。修理か新規購入かは、修理費用やテレビの使用年数などから検討してください。
この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
(文:安蔵 靖志)

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